コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

真夜中の図書室2 ( No.7 )
日時: 2013/04/29 15:14
名前: ゴマ猫 (ID: Mx34GQYU)

夕食が終わり部屋でくつろいでいると、メールを知らせる着信音が鳴った。

「えーっと何々……」

『22時に校門で待ち合わせな!! 赤坂』

微妙な時間だなオイ。
ふと携帯の時間を見ると20時を示していた
なら風呂入っておくか……帰ってからじゃ遅いしな。

そしてそろそろ出発時間となったのだが、ここからが問題だな……優子に見つからないように家を出ないとな。

俺の部屋は2階の奥、妹の部屋は手前なのでここさえ突破すれば後は大丈夫なはず。
そろり、そろりとゆっくり進んで行く……どうか見つかりませんように。

無事1階に降り一安心。
良かったと思いつつ玄関に行く途中で、2階からガチャっと言うドアが開く音がした。
そして優子の声が聞こえてくる。

「あれ?お兄ちゃんこんな時間にどこ行くの?」

だあぁ〜!!何てタイミング悪いんだ!!
後少しだったのに!!
仕方がない、ここは一つそれとなくごまかして退散するとしよう。

「ちょっと飲み物買いたくてさ。コンビニ行こうかと」

「あっなら私も行くよ〜。ちょうど買いたい物あったし」

逆効果!!
しまった墓穴を掘ったぜこれを断る理由がない!!

「あ〜……えーっと1人で行きたいんだが」

く、苦しいか?

「へっ?一緒に行ったらマズいの?」

ですよね〜。
そう言う返しになりますよね〜。
でも上手い言い訳思いつかねー!!
しばらく考え込みながら、ジト目で俺を見る優子そしてボソッと呟く。

「女だ……お兄ちゃん女と会いに行くんでしょ?」

「はっ?」

いきなり何血迷った発言をしているんだこいつは!?
つーかこれから会いに行くのはイケメンマッチョの南国野郎ですけどね!!

「いや、全然違うぞ」

「じゃあ、何で私が一緒に行っちゃダメなの?」

ぐぐっもう正直に言っちまうか?
でもこいつお化けとか、すっごい苦手で、そんな話しした後に家で1人になったりしたらパニクるだろうしなぁ。

「いやホラ、最近物騒だし優子を連れてくのはさ」

「なら、お兄ちゃんだって1人じゃ危ないじゃん」

「あぁ〜分かったよ。正直に言うよ!!実はさ、赤坂と待ち合わせしててな」

「赤坂さん?……って女の人?」

「ちげーよ!!あぁ時間ヤバい……とにかく話しは帰ってからな!!」

「ちょっと!!話しはまだ終わってないよ〜」

そんな声が聞こえてきたが、ごめんっと小さく呟き俺は家を出るのだった。