コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- お見舞い(その後の自宅) ( No.76 )
- 日時: 2013/03/21 21:52
- 名前: ゴマ猫 (ID: ugb3drlO)
かおりの家に、お見舞いに行き、やや帰りが遅くなってしまった。
その日の自宅、俺は妹から文句を言われていた。
「お兄ちゃん、携帯早く買い直してよ〜。連絡したいのに色々不便だし」
この日も帰りが遅くなってしまったのだが、携帯が前の乱闘で壊れて使えなくなったため、優子に連絡出来ずにいた。
ってか俺は携帯って無きゃ無いで別に平気なんだが、周りが困るらしく、この間赤坂にも「早く買え」っと言われていたっけか。
「ん〜、無きゃ無いで大丈夫なんだけどなぁ」
「うーん、なるべく早く買い直してね。それで今日は何処行ってたの?」
どうやら、俺の意見はサラッと却下されたようだ。
「あぁ、かおりの家だよ。風邪引いたって言うから見舞いに」
「ふーん、かおりさん家かぁ〜。それで遅かったんだ?」
「そうだけど?」
何故か言い方にトゲがある優子。
言いまわしに、イヤミが若干入ってる気がする。
「私は晩ご飯作って、待ってたのに、お兄ちゃんはかおりさん家か〜」
……えっ何ですか?
何かマズかった俺?
そりゃ、連絡出来ずに遅くなったのは悪いと思うけど。
「いや、普通にお見舞いだけだぞ?」
「うん、別に良いんだけどね。お見舞いじゃ仕方ないもんね」
全然良さそうじゃないし、仕方なさそうでもない。
「何か俺、マズい事したか?」
「ん〜、別に。ただ病人の女の人の家に行って遅くなるなんて、良くないんじゃないかな〜って思っただけ」
明らかに不機嫌なオーラを出しながら、そんな事言う優子。
俺にどうしろと言うんだ?
「いや、別にやましい事はないが色々あったんだよ」
詳細を話しても、火に油を注ぎそうなので、あえて言わないが。
「むぅ〜。もういいよ、お兄ちゃんのバカ」
それ以上追求はしてこなかったが、この日の優子の言葉は終始トゲがあったのだった。
思春期って難しいよな……。
いや俺もなんだけどさ。
思春期。