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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 放課後の色 ( No.2 )
- 日時: 2013/06/02 09:22
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
1話
「南沢、帰るぞー!」
えっ?
もう放課後?
ふと時計を見てみるともう針は3時半を指していた。
きっと1日を早く感じれるのは先生のおかげだと思う。
私は先生の事が好きだ。
いけないことは分かっている。
だけど諦めれない。
「ごめん、雄。今日放課後居残りだから先帰っておいて!」
「分かった。じゃあな。」
雄は優しい。
私はそんな雄の事が大好きだ。
でも先生の好きとは違うの。
———ガラッ
「いますか?せんせ————「わっ!!!」
「キャ!もうびっくりさせないでください!」
「ごめん、ごめん。俺昔っから驚かすの好きでさー」
「クスッ」
相変わらずだな。
この人が私の好きな人。
「じゃあ今日はプリント手伝ってくれる?」
「はい。」
「いつも悪いな。」
「い、いいんですっ。私がやりたいだけなので…」
私は少しでも先生の近くにいたかった。
だから自分から雑談係に立候補したのだ。
「南沢はきっと将来いい奥さんになるんだろうな〜」
「えっ…」
「だから———「も、もういいですっ///」
———ガラガラッ
「はぁはぁはぁ———」
思わず教室を飛び出してしまった。
嬉しいのと悲しいのが混じる複雑な気持ち。
たまたま目の前にあった鏡を見ていると私のほほは赤く染まっていた。
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