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Re: 放課後の色 ( No.3 )
日時: 2013/06/02 09:24
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

———次の日


「おはよう〜」


そんな言葉が飛び交う。
だけど私にはそんな言葉を交わす人もいない。
いるとしたら雄と———


「おはよう!」

「おはようございます…!」


先生くらいだ。


「お前昨日どうしたんだ?急に教室から飛び出て…」

「別に何もありませんっ。失礼します。」


はぁ〜
緊張したぁ…
朝から体力がへとへとだよ。

後ろを振り返ってみるともう先生は女子生徒に囲まれていた。

ぷぅ…

先生なんでそんなに笑ってるの…?
なんだか胸のあたりがもやもやした。


———放課後


「失礼します。」

アレいないのかな?
もしかしてまた驚かそうとしてるとか…?


「あのっ、私ずっと前から先生のこと好きでしたっ!」


奥から聞こえた女子生徒の声。
なぜか私の胸も鼓動が速くなる。


「ごめん、俺お前の事そんな風に見たことなくて…———「それでもいいんですっ!だから私と付き合ってください!」

「ごめんな、やっぱり生徒と先生ではそういう関係は駄目なんだ。でもありがとう。先生嬉しかったよ。」


その言葉を聞くとその女の子は教室を走って出て行った。


「あっ…南沢…」


気づかれた…


「私その、すみません…!」


私はその場から立ち去ろうとしたけれど先生に腕をとられた。

冬で凍った腕はなぜかそこだけ暖かかった。