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Re: 放課後の色 ( No.4 )
日時: 2013/06/02 09:25
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

「このこと秘密にしておいてくれないか?」

「えっ…どうしてですか?」


私は初めから言うつもりはなかった。
というより言う人がいない。
だけどどうして言ったほしくないのかが気になった。


「さっきの子勇気出して言ってくれたんだ。その、なんていうか…———「はい、分かりました。」


きっとこう言いたかったんだと思う。
さっきの子は俺に勇気を出して告白してくれた。
もしこれが広まるとその子は傷つく。
そうでしょ、先生?
私美化しすぎかな?


「ありがとう。」


———フサッ


「!」


先生はそう言ってほほ笑んで私の頭を撫でた。


「どうした?お前顔赤いぞ。」

「そ、そうですかっ///?て言うかここの部屋少し暑くないですかっ?」


そう言って私は窓を開けた。


「わぁ〜綺麗!」


そこには赤い夕焼けが広がっていた。


———ポタッポタッ


あれっ?
何で私泣いてるんだろう?

そっか気づいたんだ。
これはかなわない恋なんだって。
でももう遅かった。

それは貴方にもう恋をしてしまった後だったから。


1話 完