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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 放課後の色 ( No.6 )
- 日時: 2013/06/02 09:30
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
———昼休み
いったいあの子は何だったのだろう?
それにしても可愛かったなぁ…
あんな子だったら先生も———
「南沢っ、桃と一緒にお弁当食べなさいっ!」
「…………」
さっきの子だ。
しかも命令口調とは…
「で、返事はどうなのっ?食べるの?それとも1人悲しく食べるの?さぁどっち?」
なんだ、この2択質問は…
「じゃ、じゃあ…1人で食べる…」
「はぁ…?」
「いやっ、て言うのは嘘で一緒に食べよっ、か…!」
危なかったぁ…!
なんだか断り掛けた時殺気を感じたような気が…
その子は私を食堂に連れていくとお弁当を開けた。
それにしても少ないなぁー。
私なんか3段弁当なのに…
「ところであなた先生の事が好きなのっ?」
「えっ」
「だーかーら風野先生の事が———「分かりました!分かりました!ちゃんと聞こえましたからっ!」
私の顔はきっと今ものすごく火照ってるだろう。
「で、どうなわけ?」
私は先生が好き。
でもそんなことまだ会ったばかりの子には言えないよ。
「好きですけど…」
「好きですけど…何っ!?」
「貴方が思ってる好きの感情とは違うよ。」
違うよっ…
でも本当は好きだよ。
「あっそ。貴方はもう用無しね。」
「えっ、どういうことですか?」
「桃は貴方みたいな嘘つきの子は嫌いなの。」
どういうこと…
なら私が先生を恋愛感情で好きなことを知ってるの?
「違います!本当は好きですっ。ちゃんと男の人として!」
ちゃんと言わなきゃわからないよね。
私は初めてこの子とは気が合いそうだと思った。
そして食堂にいる皆が私達に目を向けていた。
2話 完
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