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それから私達は何事もなかったかのように皆のもとえ戻って行くと席に着いた。

梨乃は私の顔をじーっと見ていた。
その事に気付いた私は口を開いた。


「ごめんねっ。遅くなっちゃって…！」

「うん」


もしかして怒ってる？

それはそうだよね…
さっきの現場見ちゃったし———


「梨乃大丈夫だよっ…！私あいつとは何もないし…」

「本当？」

「う、うんっ！」


そうだよね…
本当に何もなかったんだもん。
これは嘘にならないよね…？


「よかったぁー…！」


梨乃はまるですべてを飲み込むかのように水を一気飲みすると大きなサイズのケーキをパクっと食べた。


「んぅ〜おいしいーー！ケーキはやっぱしこうでなくっちゃ！」


そう言って笑っている梨乃を見るとなぜか胸がザワザワした。

何これ…？


「ん？三紗どうかしたの？」

「う、ううん！」

「そっか！ねぇ三紗」

「へ？」

「今日一緒に来てくれてありがとねっ！」


———ドクッ


私の心臓が跳ねたような気がした。


「うん…！」

「ていうか三紗めっちゃこぼしてるよ〜！」

「あ、アハハっ…ホントだぁ…！」


その日私は一睡もできなかった。