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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜500突破(泣 ( No.102 )
- 日時: 2013/03/28 23:14
- 名前: 珠紀 (ID: gnqQDxSO)
「な?言ったろ…?奈々ちゃんと暮らしてるって」
大ちゃんは私のアパートに入ると、目を見開いてその場に固まってしまった。
「あの…大ちゃん」
「お前は知りもしない男と暮らせる女なのか…?」
大ちゃんの鋭い視線に固まってしまう。
「ごめっ…なさ…」
初めて見る大ちゃんの顔に涙が溢れ出す。
「…」
大ちゃんはこちらを見ようともしない。
嫌われた…。
そう確信した。
「奈々ちゃんの話も聞かずにそう決めつけるとか…ヒドいんじゃないの?お前にとって奈々ちゃんってその程度の人なの?」
「…っっ!」
大ちゃんが陽斗の胸ぐらを掴む。
「ごめんなっ…さいっ!」
私は泣きながら謝り続ける。
「…泣くなっ!!」
「っっ!」
聞いたことのない大ちゃんの大きい声が響いた。
「…っっ!お前がっ!鈴木がこの家から、ここから出ていけば話が済む」
「…嫌だね」
陽斗の答えは即答だった。
「俺は訳あってここにいるんだよ…このことについてお前にとやかく言われる筋合いはない。これは俺と奈々ちゃんの問題…俺が大、お前に言おうと思ったのは奈々ちゃんの一番信頼できる人だと思ったから」
陽斗はいつになく真剣な顔で大ちゃんに話しかける。
「…だからって、こんな状況許せるはず…」
「じゃあさ、大もここに住めば?それなら心配いらないだろ?」
大ちゃんはその言葉を聞いて、硬直してしまった。
「ななっっ!なに言ってんの!?陽斗!」
「奈々ちゃんもこの前会ったばっかりの男と2人っきりよりだったら、顔がしれてる幼なじみがいた方が安心だろ?」
いつも笑顔でとんでもないことを言い出す陽斗。
今回は、とてつもなくとんでもない発言だ…。
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