コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜500突破(泣 ( No.108 )
日時: 2013/03/29 13:13
名前: 珠紀 (ID: gnqQDxSO)

「だ、大ちゃん」

大ちゃんに助けを求めると未だに硬直状態だった。

「俺が、山田と住む…山田と住む…」

そんなことを何度もブツブツと呟いて…。

「まぁ〜俺的に?奈々ちゃんと2人っきりの方がいいんだけど」

「ダメだっ!俺も住むっ!!…あ…」

言った…。

住むって。

「ち、違うっ!そうじゃなくて、えっと……俺は山田が心配なだけでっっ」

「住むの、住まないの?早くしろよ」

陽斗がにやにやしながら大ちゃんに問いかける。

「…でも、女1人に男2人って……山田は俺がここに住んでもいいのか?」

「本音を言えば…陽斗で手一杯なのに大ちゃんまでとなると、少し困る」

「…」

大ちゃんは固いハンマーで叩かれたように、がっくりと頭を下げた。

「…でも、いいよ。陽斗と暮らして大ちゃんに嫌われるくらいなら、大ちゃんも一緒に暮らした方がいいもん」

さっきの大ちゃんの鋭い視線、見たことのない怖い顔が頭から離れない。

「別にお前を嫌ってなんかっ!」

「も〜いいじゃん、そんなの。めんどくさいな…とにかく一緒に住むってことで」

陽斗が大ちゃんの言葉を遮って喋った。

「…山田がいいなら、ここに住む。…だけど心配だから住むだけだ。あと、俺一人暮らしだけど両親には山田と住むこときちんと言う…」

大ちゃんが『いいか?』というように私を見た。

「うん。分かった」

って…言っちゃったけど。

私もとんでもないことをしちゃったのかも…。

男の子2人と住むって…。

恋愛小説とかしか有り得ないと思ってたのに、自分がなるなんて思っても見なかった。

…私の生活どうなるの…?