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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は発情期〜 ( No.21 )
- 日時: 2013/03/10 20:11
- 名前: 珠紀 (ID: CSYaft37)
「私、学校に行くけど…。陽斗…は」
昨日の波乱(?)はすぎ、私は学校へ向かおうとしている。
…そういえば、私陽斗が何歳なのか知らない。
「本当に今頃なんだけど、陽斗って何歳なの?」
「俺?18だけど」
一つ年上かぁ。
って…。
「18〜〜〜〜〜っっ!?学校は!?」
「俺…さ、実は帰国子女で大学まで飛び級して卒業したばっかなんだよね」
帰国子女!?
もしかして、ものすんごいお金持ちなんじゃっっ。
「だから、学校は心配いらない。」
「そ、そう…」
「ん。いってらっしゃい」
陽斗はにっこり笑って私に手を振った。
なんだかこそばゆい。
『いってらっしゃい』なんて言葉、幼い頃聞いた以来だ。
「行ってきます…」
私は、ぎこちなく手を振り返して玄関を出た。
…なんか…新婚みたい。
「…っっ!!!」
なな…っっ!!
私、なに考えてんの。
私は自分の頬を思いっきり叩くと、学校へ急ぎ足で向かった。
…そういえば。
陽斗、昨日お風呂入ったのに、同じ服って…。
…汚いよね、入った意味ないよね。
「ぅん。学校帰りに男の子用の服買おうかな…サイズは、とりあえずLでいいかな」
陽斗って顔小さいのに体つきとかすごくガッチリしてるし…無駄な筋肉とかなさそうだよね。
かっこいいし。
私の下着見て、慌てるなんて純粋すぎるよね。
きっと、モテモテ。
「…」
…??
胸がもやっとした。
自分の胸に手をあててみる。
何だろう…さっきの。
私はそんな疑問を持ちながら学校の門へ入っていった。
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