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Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。【*アンケート開始っ!*】 ( No.228 )
日時: 2013/05/11 08:26
名前: 珠紀 (ID: ERCwuHMr)

あの騒動が終わり、明日からもう夏休みになろうとしている。

「ねぇ大君!夏休み何するのー?」

「一緒に花火大会行こうよー」

「夏休みの予定まだ決まってないんでしょ?」

放課後、明日から長期休みということで女の子たちが大ちゃんに集まる。

「悪いけど、俺の夏休みは全部山田のためにあるから」

「「え─────っ!?」」

教室に黄色い声が鳴り響く。

「じゃあ、陽斗は?」

「陽斗暇でしょ?山田さんと大君がつきあうことになったんだし…」

「私たちが慰めてあげる?」

今度は陽斗のところに群がる女子たち。

「いらない。もう好きでもない子とつき合うのやめたんだ」

陽斗は笑顔で女子たちに言い放つ。

「「そんな─────!?」」







「帰るぞ」

大ちゃん…

大ちゃんに差し出される手をじっと見つめる。

「?何突っ立ってんの」

「その…手つなぐの恥ずかしくて」

大ちゃんの顔を見れなくて俯く。

「…恥ずかしくてもつないでもらう」

ぐっと手を引かれ繋がれる。

わ…恋人つなぎ…

「本当は手をつなぐだけじゃたりないのに」

大ちゃんと視線が合う。

顔の熱が上昇した。

「夏休みはいっぱい一緒にいような」

「うん」

大ちゃんと恋人同士になって初めてのデート…

嬉しい───…

「その時には俺が昔あげたネックレスつけてこいよな。この間から外したままだろ」

ビクッと身体が驚く。

どうしよう…大ちゃんがくれたネックレスはもう…

陽斗を捕まえるとき、ネックレスが排水溝に落ちたのをこの目で見た。

「…うん、ちゃんとつけていくよ」

どうしよう!