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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。【1600突破(;´Д`)泣】 ( No.238 )
- 日時: 2013/05/30 19:50
- 名前: 珠紀 (ID: IVNhCcs6)
〜最終話〜
ー10年後ー
「じゃーんっ!ようこそ〜俺の城へ」
あれから10年の月日が過ぎた。
「すごいよ!陽斗っ!まさか自分のお店持つなんて」
陽斗はお父さんを説得して跡を継がず、自分の夢であった美容院のお店を作った。
「奈々ちゃん…」
ガバリと勢いよく陽斗に抱きつかれる。
「うん、頑張った…だからご褒美ちょうだい」
陽斗の腕の力が強くなる。
ーガンっー
「痛って!」
鈍い音と共に誰かに引き寄せられる。
「はい、ご褒美」
「大ちゃん!」
「なんだよーいつものお茶目じゃん」
陽斗は大ちゃんに殴られた頭をつかみ恨めしそうに睨む。
私と大ちゃんは大学卒業後結婚した。
そして…
「あーうーはりゅ…と、いたいぉ?」
「那緒〜!はぁー!!那緒は奈々ちゃんに似て可愛いなぁ」
女の子を授かった。
陽斗は那緒を抱っこして私たちの方を見た。
「んで、今日はどうする?」
「今日は陽斗のお祝いしたいなって」
「そうだな」
私達3人は月に1回会うようにしている。
「おぉ!ってことは大の?」
「はぁ…。俺の奢りだ」
「いやっほー!今日は飲みまくるぜ」
陽斗はそれを聞いて飛び回る。
あれから10年の月日が流れたとしても私達の絆は途絶えなかった。
陽斗…
大ちゃん…
2人とも大事な大事な人。
陽斗、私なんかを好きになってくれた大切な親友。
大ちゃん、昔からずっと私を想ってくれた最愛の人。
どちらも私の大切な人。
「なんだとぉ!?」
「ふん…」
相変わらず喧嘩は耐えない。
「はぁ…」
陽斗を拾って一緒にすごして、大ちゃんも一緒に住んで…
…私って今思えば猛獣を飼っていたんだなとつくづく思う。
「私、山田奈々は…」
危険な猛獣(♂)拾いました。
ーENDー
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