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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜200突破(泣 ( No.50 )
- 日時: 2013/03/21 19:13
- 名前: 珠紀 (ID: RblFco13)
『奈々ちゃんも俺だけ見ないと、ダメ』
今日の朝からこの言葉が頭から離れない。
あの後結局陽斗と一緒に登校した。
あんなこと言われたら、恥ずかしくて陽斗の顔をまともに見れない。
「…奈々ちゃん〜」
それが気にくわないのか、今日の陽斗はいつにもまして私にベッタリ。
どこに行くのにもついて来る。
だから…女子たちの視線が朝から痛いわけで…。
「陽斗…次水泳の授業だから、着替えないと。…離れて?」
「…」
陽斗は嫌だというように私の顔をじっと見つめる。
「女子更衣室に入るわけにもいかないでしょ?陽斗も着替えしなきゃダメだし…」
「…分かった」
ようやく分かってくれたのか渋々と頷いて、離れてくれた。
「ふぅ…」
あのままくっつかれてたら心臓が保たないよ。
私は心臓の動機を抑えて着替え終わるとプールサイドへ向かった。
「きゃーっっ!!」
プールサイドに入ると女子たちの黄色い声が聞こえた。
「…やっぱり」
陽斗だ。
顔も身体つきも良いなんて女子たちが放っておくわけがない。
「陽斗ぉ〜今日は朝からつきあい悪くない〜?」
1人の巨乳な女子がこれでもかというくらい自分の胸を押しつけながら話しかけている。
陽斗はまきつかれた腕を笑顔で引き剥がして私のところへ来た。
「奈々ちゃん」
当然女子たちの視線は私に向かう。
「陽斗…あの、ね。今日は私にベッタリしすぎだと思うの…だから、離れて?」
「…やだ」
子供のようにそっぽを向く陽斗。
「おい…」
するとすぐ後ろから声が聞こえた。
「男子はあっちに集合だ」
「大ちゃん」
陽斗と大ちゃんの目が合う。
「「…」」
また睨み合いが始まってしまった。
「お前に言われなくても、今行くっつの…」
「あっそ」
ずんずんと2人して男子が集合してるところへ向かう。
「…歩幅がぴったり」
そんな後ろ姿を見て私は笑ってしまった。
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