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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜300突破(泣 ( No.63 )
- 日時: 2013/03/24 18:43
- 名前: 珠紀 (ID: RblFco13)
「お…またせ」
私達を見た大ちゃんは驚いた顔をして、口が開いてしまっている。
「…ちょっと来い。山田」
「ひぇっ!」
大ちゃん、やっぱり怒ってる。
大ちゃんに引っ張られ人気の少ない隅の方へ行く。
陽斗はにこにこと手を振っている。
「何であいつがいるんだ」
いつもより低いトーンだ。
「ごめんね、大ちゃんっあの…たまたまそこで会っちゃってっ!その…着いて来ちゃって…えっと」
何と言えばいいか分からなくなり下を向きながらもごもごしてしまう。
「…ちゃんと俺の顔見て言え」
ぐっと顎を掴まれ大ちゃんの方へ向かされる。
「〜〜〜っっ!」
ちっっ!近い、近いよっっ。
顔が一気に熱くなってしまった。
「ぇ…あ」
それを見た大ちゃんも真っ赤になってしまい、ゴホンと咳払いをする。
「…コホッとにかく、今日は2人っきりは無理そうだな」
はぁっと深い溜め息をつく大ちゃん。
「ごめんなさい…」
せっかく誘ってくれたのに、私…台無しにしちゃったよね。
「いいよ…別に。お前のせいじゃないだろ?」
優しく頭を撫でてくれる。
あ…
なんだか昔に戻ったみたい。
小さい頃いつも私の頭を撫でてくれていた大ちゃん。
…この手、すごく安心してしまう。
「なぁ、イチャつくのやめてくんない?」
「!!!」
いつの間に近くに来たのか、陽斗は私と大ちゃんを引き剥がして自然に私を抱き締めた。
「お前こそ、何どさくさに紛れて抱き締めてんだよ…」
今度は大ちゃんに引き寄せられ抱き締められる。
「はぁ?」
次は陽斗に。
そして次は大ちゃん。
何度も2人の間を行き来して目が回ってしまう。
「ふ、ふぇぇ〜」
今日はまだ始まったばかりというのに…私の身体は保つのでしょうか…?
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