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Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜400突破(泣 ( No.85 )
日時: 2013/03/26 22:49
名前: 珠紀 (ID: hqDEfpDX)

「奈々ちゃんっ!プリとろップリ!」

ぎゅっと陽斗に手を握られ、顔が真っ赤になってしまう。

「ぁ…えっ」

「おい、待て…何で手握ってんだよ」

片方の手を大ちゃんに握られる。

ひぇっ!!?

「あ?お前こそ…何奈々ちゃんと手繋いでんの?離せよ。俺は奈々ちゃんと2人っきりでプリとるんだから」

「だめに決まってるだろ。あんな密室空間でお前と山田を二人っきりにできるか…どうしてもとりたいなら、俺もとる」

両方から引っ張られ、腕が痛い。

「さ、3人でっ!3人でとろっ!!」

私が叫ぶと、2人は不機嫌のまますぐに頷いてくれた。

『すぐに始まるよ!カメラに向かってポーズをとってね』

プリクラの機会がシャッターの合図をとる。

私は2人の真ん中に中腰なってピースをした。

だけど。

…2人とも後ろで睨み合ってる。

私が笑ってピースをしている後ろでは、今にも乱闘が始まりそうな2人の仏頂面が写っていた。

「もうっ!ちゃんと笑わないと」

「あ、ぅん」

「わ、悪い」

私に怒られた2人は少ししょぼくれてしまった。

『3…2…1』

シャッターがなりとれたものを見る。

…2人とも笑顔が引きつってる。

「はぁ…」

彼らは未だに何か言い合ってるし…。

『ラスト』

恥ずかしいけど、こうするしかないか。

シャッターがなる。

その瞬間、私は2人の腕を掴み私の方に引き寄せた。

「ぇ!?」

「えっちょっ」

案の定、2人の顔は…。

「変な顔」

写った2人の顔は笑えるくらい変な顔だった。