PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 危険な猛獣(♂)拾いました。〜彼は狼のようで〜400突破(泣 ( No.88 )
- 日時: 2013/03/27 14:42
- 名前: 珠紀 (ID: hqDEfpDX)
『俺さぁ〜実は奈々ちゃんと同居してんだよね〜』
周りが動かなくなって時が止まったのかと思った。
「何馬鹿なこと言ってんだ…」
大ちゃんは呆れたように言い放った。
…あれ?
信じてない?
ホッと胸をなで下ろしたのも束の間。
「嘘じゃない。なんなら奈々ちゃんの家見にくる?俺の服とか布団とかあるよ」
「陽斗っ!?」
何で?どうして?
「…別に大なら言ってもいいんじゃない?このまま隠し通すのも難しいと思うし」
じっと私を見つめる陽斗。
…本気だ。
「本当なのか…?山田」
大ちゃんも私を見つめる。
こんなの…私だけ嘘つくなんて無理だよ。
「う…ん、ほんと…」
大ちゃんは呆然と私を見つめたまま。
「まぁ、でもつき合ってるとかそんなんじゃないから。安心して?大」
そんな沈黙を破ったのは不適な笑みを浮かべる陽斗の言葉だった。
「…じゃあ、どうして…?」
「奈々ちゃんが俺を拾ってくれただけ」
「は…?」
大ちゃんは今にも陽斗に殴りかかりそうな勢いだ。
「待ってっ!この話は私からするから。大ちゃん…私の家に来て」
私達は重い空気と沈黙のまま私の家へと向かった。
PR