コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【1000突破記念】アビリティチルドレン【企画中なう】 ( No.128 )
- 日時: 2013/03/30 09:20
- 名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: Z6QTFmvl)
- 参照: 夏音さんは結構積極的というw
基先輩と魁人先輩によるバトルがはじまった。木の上から見物しているがすごく危なそうだ。ま、いっか。
魁人先輩は大地のアビリティを持っているのだろう。さっき地面が割れたし。基先輩はどんなアビリティを持っているのだろうか、すっごく楽しみだ。アビリティでのバトルなんて初めてだし。さすが学園って感じ!
「基ちゃん、覚悟はいい?」
なんていうか、すっごく怖い。なんだろう、先輩の威圧感というような何か凄いものを感じる。ちょっと解りにくいが基先輩も冷や汗を掻いている気がする。
「できてねーよ!」
そう叫びながら、果物ナイフを構える基先輩。それに対抗して魁人先輩もクナイを構えた。……物理で殴りあう気なのか。別に面白そうだからいいけど。
「たあっ!」
短い掛け声と共にクナイが飛んでくる。そのクナイはただのクナイじゃなかった。周りの土を纏いながら、そしてその土は鋭い針のような形になって飛んできた。……なんて恐ろしいの。
だが、基先輩は軌道が読めていたのか華麗に避ける。あらまあ、イケメンですよ先輩。が、それを読めていたのか、魁人先輩の口元は笑っているような気がした。上からだと少し解りにくい。かといって近くに行くなんて自殺行為はできない。絶対。
鋭い土の針はなんと分散した。分散した針は雨のように降りそそぐわけではないが、凄い速度で基先輩に襲い掛かる。
「えぇ! 何アレ! 怖いし穴だらけになっちゃうよ!?」
「穴だらけになってたまるかってのッ!!」
基先輩はそれをも見切る。ほんの一部だけだが。避け切れなかった針は制服を破ってしまい、ボロボロだ。何故か奇跡的にマスクだけは破れていない。ある意味すごいよね。
基先輩に勝ち目は在るのか、疑問に思ったその時だった。
先輩が消えたのは。逃げ場なんて何処にも無いはずなのに、どうやって? いまテレポートしたようには見えなかった。ただ、少し眩しくなっただけ。魁人先輩も同様に驚いている。いきなり消えられたら驚くよね。
って、あれ……?
魁人先輩の頭の上にCDが乗っていた。誰がって、1人しか居ないじゃないか。CD先輩こと基先輩が。ってことは魁人先輩の近くに居るってことだ。乗せられた本人は全く気が付いていない。基先輩のアビリティって、姿を消す事なの? これまた便利な能力だな。
「基ちゃん、どこ……?」
魁人先輩がおどおどし始めた。これにはビックリして思わず下に下りそうだった。が、それは自殺行為。あ、CDに気付いたみたい。CDを手に取って何か考えついたのかにんまり笑った。ハッきり解った。これだけは。
「この近くに居るんだね?」
そういうとゴゴゴ……と地響きがなった。頭の中でヤバイと警報が鳴っている。警報が鳴り響く中、凄い音をたてて地面が塀のように盛り上がる。それは上から見ているから解るだけであって、多分地上から見たら壁が盛り上がってきたように見えるのだろう。
「逃げ場は無いよ?」
先輩達って怖い。
*********
バトル描写って難しいね!