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Re: 【1000突破記念】アビリティチルドレン【企画中なう】 ( No.141 )
日時: 2013/03/28 21:09
名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: ???)  

 先輩達のバトルに後輩のあたしが参戦しても良いのだろうか。水のアビリティであの土の壁に穴を空けるなんて朝飯前だ。……その気になればの話だが。どうすればいいのか迷っているときだった。

 ヒュッと風を切る音がしたと思えば左頬に痛みが走る。触れてみれば赤い液体がついた。……嫌な予感しかしないのは何故だろうか。

 下を見れば紺色のスカーフを着けた黒いポニーテールの人。つまりは先輩。……あたしを狙っているのか、弓をこちらに向けている。

 シュッ!

 再び矢が向かってくる。なんとか避けることができたが、速い。速すぎる。

「ふふ、君逃がさないよ?」
「……先輩だからって、控えませんからね」
「控えられたら迷惑だよ」

 ふわり、風を利用して地面に足を着ける。しかし、何故先輩と争わなければならないのだ。負けフラグしかないじゃないか。そんな事も言ってはいられない。隠してあった2つの短剣を逆手に取り、構える。


 先輩は矢を放った。それは簡単に避けれた。だって地面に向かって放たれたようなものだから。……なんで?

 突き刺さった矢。そこから植物の蔓なのか、緑色の細い蔓がにょきにょきと生えてきた。……気持ち悪いと思ったのはここだけの話。

「私のアビリティは<植物>だから……」
 ご丁寧に説明してくれた。が、蔓は驚異的なスピードで成長し、襲ってきた。速すぎて読めない、行動が。

「うわっ!」
 腕に巻き付かれた。物凄く力が込められていて痛い。あまりの痛さに武器を落とす。……嗚呼ヤバイ、死亡フラグだ。武器を落とし、腕を捕まれたあたしに勝算は無い。いつの間にか足の周りには雑草がたくさん生え、動かせない。

「あれ? もう終わりなの?」
「そうですね。降参致します。面倒だから……」
「面倒って」
 事実だ。早く負けて見物するのもいいかなって思う。5000円は惜しいけど仕方無い……
「……そんなわけないじゃないですか!」

 僕の雷の威力は強いですよ。先輩。

 得意の雷を落とし、植物を焼く。僕は水も使えるから火傷なんてしない。

 さて、ここからが本番だ。


***

短いが、3dsにしては頑張った方だw