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- Re: 【1000突破記念】アビリティチルドレン【企画中なう】 ( No.146 )
- 日時: 2013/03/29 17:39
- 名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: Z6QTFmvl)
- 参照: モリジー超強かったわ……
雷って凄いと思うんだ。炎じゃないのに物を燃やす……焦がせるから。それに昔から雷が好きだった。RPGとかじゃ雷魔法ばっか使ってたな。大地とは相性悪いけど。あと、草とも相性悪いゲームあったな。最近全くやってないけど。
……植物って簡単に燃えるからいいよね。
「君、雷使い? 随分と威力高いね」
「好きだから高いんでしょうね」
お互いにらみ合う。探り合うと言ったほうがいいだろうな。無闇に攻撃するのは良くない。先輩は植物を操るアビリティだから。動いたらまた蔓で巻き巻きにされたくは無いからな。
かと言ってずっとこのままでいるわけにもいかない。何とかしなければ。でも、植物で手足縛られたらアビリティ発動しにくいんだよな。さっきのは運が良かっただけだし……
じっとしているのは性に合わない。この際突っ込んでしまおうか。いや、少し脅かしてみよう。たとえば、木を燃やすとか。そんなことしたら自然保護を訴える組織かなんかに怒られるな。別にいっか。あ、そうだ。
短剣を握りながらも人指し指を突き立てた右腕を上に上げる。何事か、と先輩は顔を引きつらせる。アビリティを発動させるためにも呼吸を整える。そして……特に意味は無いが叫ぶ。
「——吹き荒れろッ!!」
叫び声と共に台風が来たような暴風が吹き荒れる。
僕のアビリティは雷だけじゃない。風だってあるんだ。雷ほどじゃないけど中々強いと思うよ。
何故、風を発動させたかその理由は簡単。遠距離から攻撃できるから。近づいたら植物に縛られちゃうだろうから。それに、風で斬る事だってできる。カマイタチってやつだな。
暴風の中先輩は必死に風を凌いでた。そして、此処に男子が居たら鼻血出してもいいんじゃないかってことが起きそうだ。何かは言わない。言いたくない。
先輩も対抗してきた。先輩のすぐ真下から植物が生えてきた。そして、あっという間に植物の壁ができる。
「参ったなー、アレじゃ雷で焼けそうにないなー」
植物は頑丈そうで、剣を刺してみたら抜けなくなりそうだ。絶対。そんなの雷で焼けないでしょうが。考えたな先輩。
どうしようも無いから風を止める。結構木の葉っぱ散っている。掃除が大変そうだな。
どうでもいいことを考えていると緑色の矢が飛んできた。
「緑色? ってえぇ!?」
緑色の矢はどんどん大きくなっていく。それと同時に形が歪になっていく。いたるところから蔓が延びてきている感じだ。もの凄く禍々しい形になっていて少しホラーだ。
反応が遅れてしまったが風の壁を作ってガード。もうちょっとで当たるところだった。付き返そうと風を強めるが離れない。いや、地面に根をつけている。
……ヤバイ、本気でフラグ立ちそうだ。