コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【カキコ住民】アビリティチルドレン【参加型】 ( No.20 )
- 日時: 2013/03/09 17:37
- 名前: せぷてむ ◆9FXqrrTuEc (ID: Z6QTFmvl)
- 参照: 風鈴さんのターン!! シリアス?
目を瞑り、深く念じる。こうする事によって私のアビリティ、<未来予知>が発動するのだ。
——真っ赤。あたり一面真っ赤だ。血? 炎? 両方? 詳しくは解らないが悲惨だと言う事は解った。
しかし何時起こることなんだろうか、場所が測定できない。目印となる建物は全て壊されている。これじゃ、何処のことか解らない。
「ああ、もうっ!」
解らないのが嫌になって途中で未来予知を投げ出す。すると私の友達の”無花果”ちゃんが読書を止め、話しかけてくれた。
「どうしたー?」
「んー、未来予知をしたんだけどね……
——解らないんだ。何時起きるのか、何処で起こるのか」
「珍しいね、風鈴さんの未来予知が正確に出来ないなんて」
まあ、最近未来予知があまり出来ないんだけどね。なんか遮られたような感じがして。
「なんだろうねー、場所がわからないの。何時起こることなのかも頭に入ってこない」
私が知っている場所が悲惨な事に合うのだろうか。私の未来予知は私が知っている人、場所、行った事のある場所限定でできる。だから、知っている所の未来だろう。物騒な未来だな。
「じゃあ、どんな光景が視れた?」
「一面真っ赤で、建物が壊されている」
「うわ……」
ね、物騒でしょ。怖いよね。でも自分の知っている場所で起こる事が一番怖いんだ。何時起こるかなんてもう、どうだっていい。生きていれば解るんだから。
無花果ちゃんは少し考えた後にゆっくり口を開いた。
「……例の<組織>の仕業だったり」
「! だったらさー、この学園のことだね……」
昔っからこの学園と対立していた、私達と一緒でアビリティを持っている者で構成された<組織>。詳しい事は解んないけど、<敵>なのは確かだ。
不穏な雰囲気が場を征する。
こういう雰囲気は大嫌いなんだよなー。さくっと壊してしまいましょうかね。
「お腹すいたー、無花果ちゃんなんか持ってないー?」
「それ、今言う事かよッ!?」
だって、私にはこんな暗い雰囲気似合わないよー
——でも、<組織>の存在は無視できない。消さなくちゃね……