PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 【 耳掻きと恥じらい 】 ( No.5 )
- 日時: 2013/03/10 23:31
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
「なんつー顔してんだ」
トイレから帰って来た堂本は、柊を見て一言言い放った。
「耳掻きしてるんだから話し掛けないでー」
「お前、お客さんが居なかったから良いけど、絶対見せられん様な顔してっぞ今」
柊はお客さんを居ない隙を見て、さっきからムズムズしていた耳を綿棒で掻いていた。
その顔があまりにも酷かったらしい。
「えーマジでー? それは失敬」
「とぼけた顔して。口開いてんぞ」
「まぁ、開いちゃうよね。不思議」
耳掻きを止め、綿棒をゴミ箱に捨てる。
「澪さあ、もう少し恥じらいってもんねえの?」
「あーん? 何が? 昂一だから良いじゃん。仕様が無い」
「……はぁ」
カランとベルが鳴り、お客さんが入って来た。
柊は「いらっしゃいませー」とコップに水を入れ、お客さんを案内しに行った。
「……喜んで良いのか、悪いのか……」
(耳掻きする時、口開いちゃうよねって話)
TOP >>000 Next >>010
PR