コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 【 突然の使者 】 ( No.13 )
- 日時: 2013/03/11 20:16
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
「来ちゃった」
ピンポーンとチャイムが鳴る。ドアを開けると、そこには語尾に“☆”が付きそうな位ブリっ子っぽく言う女が立っていた。
その女は勿論。
「……何だよ澪」
「突撃、幼馴染のお宅訪問の時間がやってまいりました?」
「疑問形じゃねえか。知らねぇよ」
「まぁまぁ、良いじゃないですか。お邪魔しますー」
堂本の了承を得ずに、ズイズイと中へ入っていく。
そんな柊の腕を掴み、堂本は「ちょっと待て」と外へ引き戻し、自分だけ中に入っていった。
5分後、ジャージから普段着に着替えた堂本が出てきた。
「良いぞ」
「ほーい。おっ邪魔っしまーす」
二人は中へ入っていった。
「ねぇー、着替えただけなの? 何か隠したりしなかったのー?」
「何かって何だよ」
「え、如何わしいモノ」
「……カクシテマセン」
「……」
「そんな目で見んじゃねー! 俺かて健全な男子なんだあー!」
片言ぽく答えた堂本を、汚物を見るかの様にジトーと見る柊。
「落ち着きなさいな、堂本さん。大丈夫。こんな事で私達幼馴染の関係はは崩れたりしないよ」
「えっ何、そんな重い事?」
「いやぁー。しっかし昂一も読むんだね、そういうの。何系?」
「何系ってなんだ、言わねえよ。ってか深く聞くな」
堂本は話を逸らそうと、台所へ飲み物を取りに行った。
柊は自分の家かの様に遠慮無しに床に寝転がる。
すると、ベッドの下に何やら物影が。
「おーい、お前コーヒーで良、い、か……」
「……ネコミミ」
「ッオイ! そっいっやっま、そおおい!!」
「落ち着け」
台所から戻ってくると、柊の手にはピンク色の本。大きく“ネコミミ”と書いてある。
ベットの下に隠されていたのは如何わしい本だった。
「ネコミミねぇ。てかベッドの下ってベタ過ぎ」
「笑うな。時間が無かったんだよ。それに可愛いだろネコミミ」
「コイツ開き直りやがったぞ」
開き直った堂本の肩をポンと叩き、柊は一言。
「にゃー」
(少し下品な話で申し訳無い)
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