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Re: 【オリキャラ募集中!!】こちら、芭華陀高校——G組です!! ( No.20 )
日時: 2013/03/23 23:49
名前: 華月 (ID: MCeIcGNV)


先生はテストを回収し終えると、ざっとテスト用紙に目を通した。
そして、深く深くため息をつく。


先生「あのさー。一応聞くけど、みんなこれ真面目に書いたよねー?」

坂本「真面目も真面目。大真面目だぜ。ま、俺は多分余裕で百点だな!」

先生「ほーぅ。なら、今すぐ採点して、みんなの前で点数公表してもいいんだねー?」

坂本「もちのろん!!」

零栖「嘘吐け」

藍音「その自信は、どっから出てくるのか、不思議でならないわ。」

金田「キャアァァァァァァァ!!!!」

尼賀崎「おい、金田うるせ—ぞ。いきなり奇声を発するんじゃねえ。俺が、暗黒の堕天使だとばれて…」

都麻「ちょっと黙ってくれよ。今スマホの録画で、アニメ「歌のプリ○ス様」見てるんだから。」

坂本「アニメおたくは黙ってろって。」

都麻「私より数学の点数低いくせに、なに粋がってるんだよ((ぼそっ」

坂本「なんだとぉぉぉ!?」


その間に、先生はさっさと坂本のテストを採点し終える。
その横では、静かに神無月が読書をしていた。
そして先生が大きな声で、坂本の点数を言う。


先生「はいー。注目ー。坂本の点数はー……」

坂本「……。」

先生「おめでとうー。見事0点だよー。」

坂本「はぁああああああ!?」

芳阿「坂本君、うるさいですよ。」

積「叫ばないでくれるかな?僕の美しさが、半減してしまうよ。」

金田「キャアァァァァァァァァ!!」

積「だから、叫ぶなっつってんだろーが!!」

零栖「メシア、落ち着きな。」

金田「はっ。す、すみません…」

先生「はい、坂本—。テスト返すねー。じゃ、授業始めるよー。」

坂本「いや、スルーするなよ!!なんで、俺が0点なんだよ!!」

先生「そんなもの、自分の心の中に問いかけなさいよー。」

岩津「先生、心の中に問いかけても、教科書は見つかりません。」

先生「黙ってくれるかなー?岩津ー。」

積「決まっているだろう、汰月。顔が美しくないからだよ。僕のように、美しい顔の人は点数もいいんだ。」

藍音「ちょっと黙ってくれる?基樹くん?」

先生「いや、先生からすれば積の顔は、顔面凶器だと思うわー。」

零栖「先生に賛成。」

坂本「いや、俺のテストは……」

積「そんなことを言ったら、汰月はどうなるんだい?汰月なんて、僕からすれば毎日、顔面暴風警報が鳴り響いているよ?」

坂本「どんな顔だよ!!なんで警報が鳴り響いてるんだよ!!俺、そんな酷くねーぞ!!俺よりも、神無月の方が酷いだろーがっ」

神無月「……((読書中」

坂本「おい、神無月!!」

神無月「……((まだ読書中」

坂本「神無月、聞いてる!?」

神無月「……((まだまだ読書中」

坂本「おいってば!!」

鈴炉「無駄ですよ。人間には読書する権利がありますから、棗さんは読書してるんです。ちなみに、読書の邪魔したら死にますよ?」

坂本「うるせーよ!こんな本、取っちまったら早いだろーがっ」


そう言って、坂本は神無月から本を取り上げようとする。
それを、周りが止めに入った。


零栖「止めとけ、宇宙人。」

芳阿「○○○○○されたいんですか?」

先生「芳阿ー。禁止用語を喋るなー。」

金田「死んじゃうよ…死んじゃうよ…」

藍音「私、知らないわよ?」

積「まったく、これだからバカは困るね。もっと、僕のように美しく……」

都麻「いい加減静かにしろって。アニメの声聞こえないじゃん。」

先生「そもそも都麻、それ校則違反だからー。没収ねー。」

都麻「ああああああ……。私の、歌プリ〜…」

尼賀崎「おい、汰月。それをすることによって、神無月が覚醒するんだぞ?それでもいいんだな?」

山田「覚醒なんてしないよ。」


山田がそう言った瞬間に、坂本が神無月の手から本を取り上げた。
しばらくの沈黙。


坂本「…なんにもねえじゃねえか。おい、神無月!俺の話を聞いて…」


坂本が最後まで言い終える前に、神無月がにっこりと笑った。


神無月「さぁーかもぉーとくぅーん。……今すぐ本返せや、この野郎。」

坂本「へ、いや…その…」

先生「あーあー。先生知らないからね、坂本ー。」

零栖「バイバイ。」

金田「先生、授業の続きしましょう。」

先生「そうだねー。」

坂本「おい、俺を助けろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

積「警告を聞かなかった、汰月が悪いね。」

藍音「大人しく、公開処刑されなさいよ。私が聞いててあげるから。」


坂本がおびえる間に、神無月がパラパラと黒いノートをめくる。
通称キルノート、または地獄の棗帳と呼ばれているノートだ。


神無月「坂本君、お前小学生のころ好きな女の子に、好きだって告白したけど、お前誰っ?って言われてたよなー。」

坂本「おまっ…なん…知って……」


坂本が口をパクパクと開けて、何かを言おうとする。
しかし思うように言葉がでない。


神無月「同じクラスで、三回も隣の席になったのに、名前覚えてもらえなかったとかどんだけ影薄いんだよww」

坂本「うわああああああ。」

神無月「しかも、そのことが学校中に知れ渡って、いつの間にか『坂本君がクラスの女の子にセクハラした』ってことに、なってたよなー。うっわ。恥ずかしい。」

坂本「ちょっ…もうやめろって!」

神無月「あははははははは…はあーあ……。ごめんなさいは?」

坂本「ご……ごめんなさい…」

神無月「分かればいいんだよ。」


神無月はそう言うと、さっさと自分の席に座ってまた読書を再開した。
坂本はすでに灰になっている。


先生「坂本ー。生き返れー。授業始めるからー……」


そう言ったとき、二時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。