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炭酸水の泡なんて基本、清涼飲料水をしゅわしゅわにしたらもう用なし。
人体に害のある二酸化炭素なんだから、空気中にも出てはいけない。

"ぱちんぱちんと消えていくモノほど、何かを残していくものなんだぜ"

あの頃を思い出すのなら、きっとこの言葉だけが心に残るだろう。
先輩はそれを教えてくれた。

誰かの人生にちょこっとだけ登場する人間になりたかったのに。
と、言ってみたりしても先輩は、
自分の人生じゃ誰でも主役だ
なんて寒い言葉を吐いてみたりする人だった。

エアドラムをするあの人も、
発声練習をするあの子も、
弦を確かめる私も、

みんな、ネオンソーダの泡だ。