PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.11 )
- 日時: 2013/03/28 14:14
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
「え、私持ってない……」
そう言った時、皆は嘘、と目を丸くしたり、まじで、と声を漏らすような反応をした。
立夏はとても優しく、右耳のイヤホンを私に貸してくれ、音楽を聞かせてくれたりした。
奈緒もそうだった。
けれど、底意地が悪かったのは絵梨奈だ。
「えー?今時持ってないの?玲加もう12歳でしょ?」
12歳で持っていないのは普通じゃない、なんて誰が決めたんだ、と思った。
そんな言い方やめなよ、と立夏は絵梨奈をなだめるけど、それでも絵梨奈は止まらない。
健斗も、智香もおい、とかちょっと、なんて言ってるけど、絵梨奈の口は元気に動き続ける。
「玲加さ、前から思ってたんだけど、音楽ってなるとノリ、悪くなんない?」
「それに、皆が話してると笑顔消えるし」
「ホント、あたしこういう子、嫌−い」
次々と並べられていく私への中傷。
仕舞いには、他の皆まで罵り始めた。
PR