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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.15 )
- 日時: 2013/04/01 11:29
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
[kei side]
盗み聞きするつもりは無かった、と思う。
ダイに言われた通り、佐倉さんもといレイを旧音楽室に呼び、レイに言った通りに後から其処に足を運んだ。
ドアノブに手を伸ばしたときに聞こえてきた彼らの会話から、入りづらくなって、それで、聞いていた。
『私が音を奏でることは、あの子の為にはならない……!』
レイが言ったその一言は、僕の心に何故か突き刺さった。
"あの子"とは恐らく、というか絶対、奏都のことだろうと思った。
レイは気付いていないが、僕らは、深く繋がっているんだ。
「それは、違う、と思う」
奏都はそんなこと、望んでない……!
「何で、何で」
「奏都はそんなこと、望んでない……!」
「……何で!!」
そんなことは言えるの、と。
奏都はそんなこと言えるはずない、と。
僕にそんなことばを、レイはぶつけた。
あと少しで、完全下校だ。
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