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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.2 )
- 日時: 2013/03/23 17:41
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
4月。
私は高校に入ってから出来た友達と一緒に、重たい資料を抱えながら生徒会室に急いでいた。
まだ校舎に慣れていない私達への担任の粋な計らいだと思うが、正直言ってうざかった。
私達が属する1年4組は東棟、生徒会室は西棟にある。
東棟から西棟へ行くには南棟を経由しなければ行けない訳で。
しかも東棟の渡り廊下は3階にあるけれど、南棟から西棟への渡り廊下はなんと1階にある。
なんて構造の複雑な高校に入ってしまったんだと思ったのは、入学して3日経った後だった。
「ほんっと、渡部やめてって感じー」
「校舎案内なら自分がしてよ、せんせー」
佐倉ちゃんもそう思うよね?
2人から同意を求められ、私も激しく同意だったので首を縦にぶんぶんと振る。
「だよねー。ていうか、モモ2冊とかズルしすぎじゃない?」
「少し持ったら2冊だったの。あんたこそ8冊とかどんだけ持ちたがりなのよ」
「15冊あるんだから、5冊ずつ持つのが普通じゃないの!?」
5冊持っていた私はモモと若槻に言う。
そっか、と2人は感心したようで、若槻は3冊モモに渡す。
「重っ」と声を漏らしたモモだが、それ以上を持っていた若槻は凄い人じゃないか、と私は思う。
そんなこんなで、私達は西棟に着いたのだ。
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