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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.27 )
- 日時: 2013/04/05 16:01
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: uM8899vc)
- 参照: 重ッでも最後はハッピーエンドなんで!!!
きゃー、と漫画みたいな悲鳴が聞こえた。
俺は振り返ってホームの中を見ると、其処に立っているはずの有里はいなくて。
何故か倒れている有里がいた。背中からどくどくと出る血。
黒ずくめの男が持っている血のついた刃物。
警備員が男を取り押さえるときには、もう騒ぎは落ち着きつつあった。
「近寄らないで」
「彼氏です。彼女の」
それなら、と警備員は一緒に救急車に乗せてくれた。
彼女が助かるなんて奇跡が起きるはずもなく。
俺の愛しい人は、19歳でこの世を旅立ってしまった。
男は女なら誰でもよかったと警察に話したらしい。
ふざけんな、俺の、俺の、俺の大切な人を。
それから、マイとケイに出会って、高2の10月に「NEONSODA」を作った。
彼女に向けて、何か、歌いたかったから。
いい旋律を、届けたかったから。
●
俺の話は、多分、1番壮絶だ。
事故ならまだしも、殺人、だなんて。
でも、もう大丈夫だから。
其処でいたずらっぽく、笑っていて。有里。
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