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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.4 )
- 日時: 2013/03/27 14:46
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
生徒会室を出て、正面にある旧音楽室にあるものを見つけた。
『NEONSODA』と殴り書きのように書かれたそれは、私の心を惹き付けるのに十分すぎた。
中から軽音楽が聴こえてくるが、ベース、ドラムの音はあっても、ギターがない。
綺麗な声も、ギターがないから何か物足りなく感じる。
「佐倉ちゃーん?」
モモが私の名前を呼んで、早くー、と手招きしている。
若槻も、腰に手を当てて私を待っているようだった。
「先帰ってて」
完全下校まであと1時間ちょっとあるが、モモも若槻も帰りたそうなので私はそういった。
先帰ってて、と言ったものの3人とも別方向なので意味など無いけれど。
「分かったー。モモ、行こー」
「んー。じゃあ、また明日ねー」
2人は東棟へ引き返していく。
その背中を途中まで見送りながら、旧音楽室の音色を聴いていた。
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