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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: うさぎちゃんと野獣君。〜43㌢差の恋〜【100突破(/_;】 ( No.17 )
- 日時: 2013/03/29 18:24
- 名前: ぽちゃりす (ID: gnqQDxSO)
熊君は角にある階段で足を止めた。
「…」
無言…。
「あ、あの…」
「うさぎって好きな奴とかいんの?」
熊君は私を降ろしながら私の言葉を遮った。
「ぅ、うん」
…熊君なんだけど、ね。
「…へー、片思い?」
グサリとその言葉が刺さった。
「片思いに決まってるじゃん…私、こんな身長だし」
「身長とか関係ないだろ…」
ぐっと引き寄せられ、大きな熊君にぎゅっと包まれた。
「好き、です」
真上から聞こえてくる言葉に耳を疑った。
「うさぎが好きな男より、大切にする自信あるから…俺と付き合ってください」
きゅーっと音が鳴り胸が締め付けられる。
嬉しい。
自分が好きな人から告白されることなんて100%有り得ないと思ってたのに…。
「うれ…しっ…」
涙が溢れる。
「えっ!何で泣いてんのっ!?あ、俺が抱き締めたの痛かったっっ?」
「…違う。だって私も、好きだったからっ」
ぎゅっと抱きしめ返す。
「まぢ…?俺っふられると思ってた…やっべ、すげー嬉しい」
さっきよりも強い力で抱きしめられる。
「あだだだだっ!」
熊君っ力強いっ!!
柔道部渾身の力で抱きしめられ、身体が悲鳴をあげる。
「あ、ごめん。俺こういうの初めてだから力加減、分かんねぇ」
熊君は苦笑いしながら、私をそっと離した。
あ…顔赤い。
熊君の顔は真っ赤に火照っていた。
「…熊君、顔が赤い…」
「うわっ!まぢかっ。はずっ」
慌てて顔を隠そうとする熊君。
「あんま見ないで?」
照れている熊君。
…貴重だっ!
私はじろじろと熊君の顔を堪能したのであった。
私達ははれて恋人同士となった。
これからは幸せなことばっかりだよね。
…そうだよね?
…熊君…。
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