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Re: うさぎちゃんと野獣君。〜43㌢差の恋〜【100突破(/_;】 ( No.27 )
日時: 2013/03/31 21:43
名前: ぽちゃりす (ID: gnqQDxSO)

「ちょっと、ここに座っててな」

熊君は私を椅子に座らせると、薬の棚をあさり始めた。

「?熊君、私怪我してないよ?…鼻血は出たけど…」

熊君に渡されたティッシュで鼻を押さえながら呟く。

「こーこ」

熊君は自分の額に指をトントンと当てた。

…額?

片方の手で触ってみると…

「血ぃぃぃぃぃぃっ!?」

「はーい、じっとしててな?」

慌てる私を笑いながら、熊君の方に向かされる。

「しみるけど…我慢してな?」

「は、はい」

距、距離が近い…。

熊君は真剣な顔で治療してくれてるというのに…私の目線はまたもや唇にいってしまう。

「え?」

熊君の目線が私の目へと下がる。

「今日ずっと俺の唇見てただろ」

ズバリ正解を言われ、顔が真っ赤になる。

「ご、ごめんなさいっ!別にいやらしい目で見てたわけではなくっ!!」

「へ〜…いやらしい目で見てなかったんだ」

「!?」

熊君はニコニコしながら、私の唇に触れる。

「…俺はいやらしい目でうさぎの唇を見てたけどね」

真剣な目で見つめられ、目線が下にさがる。

だけど頬を両手で掴まれ、優しく唇に熊君のを押し付けられる。

「むぁ…はっ」

初めてだから息の仕方が分からない…。

何回か離される隙を狙って大きく息を吐いたり吸ったり。

「ぷっ…はははっ!!」

熊君がいきなり笑い出す。

「あー、可愛い。うさぎのそういう反応がいちいちツボなんだよな」

「…それ、バカにしてる?熊君」

「可愛がってんの」

頬を膨らますと、思いっきり抓られる。

「本当、可愛すぎるから困ったもんだよな…変な虫がつきそうで」

…虫?

虫って…あの虫?

昆虫の??

「虫なんてつかないよっ!」

「…違う方の虫」

???

「あ、それでどうだった?俺のこれ」

熊君が自分の唇を指差す。

「っ!えっと…」

どうって言われてもっっ

「ごめんごめん、俺さ好きな子苛めたくなるみたい」

頭を優しくなでられる。

…好きな子を苛めたくなる。

熊君の新しい発見だった。