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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: うさぎちゃんと野獣君。〜43㌢差の恋〜【200突破(/_;】 ( No.34 )
- 日時: 2013/04/02 21:49
- 名前: ぽちゃりす (ID: gnqQDxSO)
「ねぇ、キミさ二年のうさぎたん?俺本物初めて見たわっ!」
「背ぇちっさっ!かわいー」
朝校門前で熊君を待っていると、三年の先輩方が話しかけてきた。
「誰待ってんの?一緒に玄関行こーよ」
ガシリと腕を掴まれる。
「は、はなしてっ」
「声ちいせぇっ!かわいーっ」
先輩方は私の声に聞く耳持たず…。
熊君ーーーーー…っっ!
「うわぁ」
私の上に巨体の影が被さる。
「…手離してもらえます?」
熊君が先輩の腕を掴んでいた。
「いってぇっ!」
腕を掴まれている先輩の顔が苦痛に歪む。
周りにいた先輩方は熊君を見ると、ダッシュで去っていく。
「ちょっ待てよ」
その後を熊君に腕を掴まれていた先輩が追う。
「熊君、ありがとう」
「ん。怪我ない?」
キュッと自然に熊君は私の手を握る。
「すげー身長差」
「熊とうさぎだ」
周りの視線が私達へと注がれる。
「…」
こういう冷やかしの目…やだな。
「うさぎ」
「え?…っっきゃ」
急に声をかけられたかと思うと視界が上へと上がる。
「熊君!?」
訳が分からないまま熊君に抱っこされる。
「どうしたの?」
熊君らしからぬ行動だ。
「…周りの男がうさぎのこと見てるから」
ぎゅっと抱きしめる力を強くして答える。
「…それって」
ヤキモチ…?
熊君の顔を見るとムスッとしていた。
か、可愛い。
「俺、独占欲強いから」
整った顔の熊君に見つめられ、頬に赤みが増す。
…大歓迎です。
独占欲。
私は大きくコクコクと何度も頷いた。
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