コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: うさぎちゃんと野獣君。〜43㌢差の恋〜【300突破(/_;】 ( No.47 )
日時: 2013/04/08 14:09
名前: ぽちゃりす (ID: hDIDYMPI)

〜うさぎたん〜

「はぁ…保険委員なんて憂鬱。早く終わらせて熊君の部活見に行きたいよ〜…」

今日は委員の当番の日で、熊君の部活を見に行けない。

なんて憂鬱な日だ。

「すみませーん」

ガラッと荒く保健室のドアが開いた。

「えっ!?熊君っっ?」

入ってきたのは熊君だった。

「あれ?先生は?」

「…今ちょっと出てて」

「そっか…どうすっかな…」

熊君は困ったようにベットに腰掛けた。

「あの…私保険委員だから先生の変わりに聞くよ?」 

「そっか、うさぎ保険委員だっけ。じゃあさ、背中ちょっとやっちゃってさ…手当してくんないかな?」

「う、うん」

椅子に熊君を座らせる。

「じゃ、じゃあ脱いでもらえるかな?」

「はーい」

戸惑うことなく脱ぐ熊君。

…引き締まった身体。

無駄のない筋肉。

頬が赤く染まっていく。

「うさぎ、エッチ…」

熊君は笑って私のおでこにデコピンをする。

「ご、ごめんねっ!」

急いで、熊君の手当てを始める。

…赤紫色に打撲していた。

「イタそう…」

そっと手で触れる。

「…つっっ」

ビクッと痛そうに声を上げる熊君。

「あ、ごめん!」

慌てて湿布をその部分にはる。

「できた」

「ありがとう」

熊君が椅子を回して私の方へ向いた。

「座るとうさぎと同じ身長だ」

背比べをするように手を前後に揺らす。

「う、うん」

ちょいちょいと手招きされ熊君に近づく。

「ん」

腕を引かれ熊君にキスされた。

「初キスもここだったよね」

笑いかける熊君。

「…」

熊君の頬に指を押し付ける。

「え?」

「あっ!えっとその…可愛かったから。熊君笑うと可愛いの…」

「うさぎ…」

頬に手を添えられまた顔が近づく。

「おい、バカップル」

その声に私たちは勢いよく離れる。

「いちゃいちゃしやがってっ!彼女がいない俺への当てつけかっ!」

「じ、仁君」

仁君だった。

「遅いと思ったらこれだよ…。空、部活中なんだからはよ帰ってこんかいっ!」

「わ、悪い」

「はぁ…うさぎたん、こいつ連れて行くね。じゃ」

熊君は仁君に引きずられ部活へ帰って行った。

まだ頬が熱い。

私は真っ赤になりながら熊君たちの後ろ姿を見送ったのだった。