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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: うさぎちゃんと野獣君。〜43㌢差の恋〜【300突破(/_;】 ( No.50 )
- 日時: 2013/04/20 18:39
- 名前: ぽちゃりす (ID: cXmcbA9E)
「マネージャー!?」
放課後、私の教室は熊君の声で響き渡った。
「うん」
なんと、私うさぎは熊君の所属している柔道部のマネージャーになりました。
「なんで、この日まで言わなかったんだよ。柔道部なんて男だらけでむさ苦しいし…それにうさぎ1人なんて」
「大丈夫、大丈夫。私体力だけはあるんだよー?何でも雑用押しつけてやって!」
ぐっとガッツポーズを熊君に見せる。
熊君はため息をついて、やれやれと言うように頷いた。
「ただし…俺が見えるところにいろよ」
「うん!」
やった。
心の中で二回目のガッツポーズ。
「意味分かってねー」
だけど、熊君はムスッとして帰る準備をし始めた。
「…熊君、怒ってる?」
「別に」
返事も素っ気ない。
「ふぇ…っっ」
私は泣く寸前。
「うわっ!何、うさぎたん泣かしてんだよ」
「は?…ってえ!?なんで泣いてんの!?」
仁君の言葉に私が泣いていることに気づく。
焦ったように頬に流れ落ちた涙を指で拭き取る。
「熊君…怖くなったからっっ」
「ごめん、ごめんな?怒ってるわけじゃないから」
ギュッと抱き締められて熊君の身体にスッポリはまる。
「じゃあ、どうして?」
ぐっと顔をあげてじっと見つめた。
「うー…えっとー。他の野郎の世話をうさぎがするのは嫌だなーと…。ゴメンナサイ」
照れたように、目をあちこち動かしている。
ごめんなさいがカタコトだ。
「つーかイチャイチャすんな、バカップル」
仁君の言葉も無視して私達はいちゃいちゃし続けたのだった。
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