PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ESPガールアドベンチャー ( No.14 )
- 日時: 2013/03/28 15:53
- 名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)
紙袋を持ち、軽快な足取りで走ってくる少女がいた。
「…参ったなぁ。まさか、あいつらがあそこまで情報力にたけていたなんて…」
ずっと、見張ってたのかな。
自分の考えに、気味が悪くなりからだを震わせる。
「ほかの街に移動するべきかなぁ。あいつにずっと頼るわけにはいかないし。」
まあ、それは保留にしよう。
太陽が、頭の真上にある。
「てゆうか、汗だくで服がくっついて気持ち悪い…」
あんな派手なことをしたため、10分弱走っていたのだ。
一軒の家に角を曲がり、広場にさしかかる。
「少し、休もーっと。」
ちょうどいいベンチを見つけ、腰を下ろす。
さわさわと、木の葉がこすれ合う。
背もたれに寄りかかり、上を向いて目を閉じる。
聞こえてくるものは、葉がこすれ合う音と風の音と自分の心臓の音だけ。
さわさわ…さわさわ…
木のおかげで、日光は当たらない。
外でこんなにリラックスするのは…
「…久しぶりだなぁ…」
その刹那。
「何がだ?」
不意打ちと、さっきの出来事のがあったせいで振り向くと同時に攻撃する。
「おわっ!」
相手にとっては予想しなかった攻撃らしく、一瞬ひるむ。
その瞬間を、私は見逃さない。
次なる攻撃をした。…はずだったが、声の主を見て動きが石のように止まった。ピシッという音が聞こえそうな勢いだったと思う。
声の主…ルナが下から不機嫌な目でこちらを睨んでいた。
PR