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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好き。 〜これは最初で最後の恋〜 ( No.7 )
- 日時: 2013/04/24 18:09
- 名前: yuu【ゆう】 (ID: Pmy7uzC3)
第1話○o。.美明目線
「霧原っ!!おはようっ、気分どう?」
綺麗な印刷字で『305号室 霧原 輝』
と書かれた白い個室のドアを開け声を上げた私に、霧原が
「わっ!」と、声をあげた。
ここは、桜岡病院。
昔から体が弱かったコイツが入院している、病院。
私が、ほぼ毎日 お見舞いにくる理由は…
まぁ大切な幼馴染だし、それに彼には…両親がいないのだ。
母親は霧原が幼いころに病気で亡くなり
父親は…霧原が小学生ぐらいの時に交通事故で亡くなってしまった。
両親を亡くした霧原の病院以外の家は、この近くの叔母の家。
霧原が「叔母さんが、入院料とか…色々とを出してくれたんだよ」
と言っていたのを何故かよく覚えている。
両親がいなくなってから敵が多かった霧原の味方の1人だ。
…もちろん、私も。
「ん、花の水変えてくるねっ!」
霧原の部屋は何故か一人、個室で、少し不安になったりもするけど
個室だと他の所より声を大きくできるし、周りを気にしなくて済むからラッキーなのかもしれない。
「美明…そういやさ〜何で俺のこと名字で呼ぶの?」
あっ、自己紹介忘れてました。私、藤咲 美明!
霧原の幼馴染で高校1年生で17歳です。
「え?名字?あ、そういえばそうだね。嫌いだと名字で呼ぶらしいよ〜。」
「え…;」
霧原は質問自体どうでもいい、な答えをした私に苦笑した。
私はよく友達に
「霧原が好きなの?」
とか
「付き合ってるの?」
とか聞かれるが絶対違う。
私が、霧原を好き…?霧原が私を好き…?
そんな事は絶対にないですからっ!!
私はただ—…そばにいてくれるだけでいいんです。
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