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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好き。 〜これは最初で最後の恋〜 ( No.12 )
- 日時: 2013/04/15 17:26
- 名前: yuu【ゆう】 (ID: Pmy7uzC3)
第3話○o。.美明目線
「あ…美明っ!!待っててくれたんだ、ありがとうっ!!」
ふいに聞こえた聞き覚えのある暖かい声が聞こえて、私は顔をあげた。
そして、そこにはニコッと笑う霧原の姿があった。
「き、霧原っ!!無事だったの!?良かった…、心配したん…ん…?」
パッ、と霧原の腕をつかんで話す私の口に指をあてて
「もう大丈夫だよ、美明。」
と、だけ言って今度は歯を見せながら、ニッと笑った。
ドキン…。
「!? あ…、ご、ごめんっ!!も、もう私、帰らないとっ!!」
「あ…!美明!?」
遠くで、霧原のおどろいた声がする。
病院の外に出てから、私は頬に手をあててみる。
「あ、たたかい…。…今の何だったのっ?」
病気でも、ひいたのだろうか?
私は、胸を締め付けられるような気持ちになった。
「ハァ…、今日は色々あったなぁ。さっきのは何だったんだろう。」
私は、仕事のため両親も誰もいない家に入り、パタンと戸を閉じながら
溜息をついた。
私の言葉が、何もない空中で分散する。
でも…何となく私は気付いていた。
心のどっかで…これは…
あのあと、私はボーッとしながらバスで家に帰ったのだ。
ここ1時間の記憶は曖昧である。って、危ないぞ、私。
「霧原」私は、誰もいない空間に声を出す。「好き…です。」
…って、んん?んんん?んんんん!?んんんんん!!??
ちょっと待ったぁぁぁ!!私、STOP!!
す、好き?私、まさか二重人格ぅ!?…いや、それはないけどっ!!
忘れてた…何かを…本当に大切なことを思い出して愛おしくなって、ホッとする気もち…
「え…嘘。まさか、でも…私…っ。」
そう。これは…「恋」だ。
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