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Re: 『好き』 〜私たちの最初で最期の恋〜【参照150突破!!】 ( No.32 )
日時: 2013/05/02 19:42
名前: YuU【ゆう】 (ID: Pmy7uzC3)

美明目線

「…」


—本当だったんだ。


——霧原は今…何を思ってるんだろう。

「…っ」

…あと…五か月…


嫌だよ…嫌だ…ぁ…っ…

一緒にいたい

永遠に幼馴染でいい

想いを伝えられなくてもいい

ただ

ずっと一緒に—…

「………………美明」
「!! ぁ…霧原…?」
「—もう…中に入っても平気だよ?」
「あ…だね…!!」

—ガラガラ。

「ぇ」

—ドキ…ン…

「…? 何??」
「い…いや…別にっ!!」

うわぁ…やばい…
声だしちゃった…

でも

霧原…すごくが…綺麗…

「ぁ…さ、さっき先生は…ね〜」
「…ぁ、うん」

え…
・・・・
あのことを私に話してくれるのだろうか??

…言いにくいだろうなぁ…っ

「……じ、実は」

—ポロン…

「…え!!?どどどうしたのっ!?」
「うぅ…ぁ…っ」

泣いてた。

気づいたら…私は泣いていた。

まるで子供のように。

恥ずかしい…

それに、霧原が私の前で我慢しているのに…私は泣いてしまった。

「……み、美明…??」
「ごめん…っ…私…聞いてた…っ…!聞いてたの…霧…原が…あと5か 月しか…もたないって…っ」

「……」

「……霧原?」

—しばらくの静寂。

すると、霧原はニコッと笑い、こういった。

「あぁ〜…美明も信じちゃったんだ☆あれ、ただの噂!俺の友達…と、 いうか病院内の知り合いが冗談で言ったら広まっちゃってさ〜!!
 さっきの先生も…まぁ、いいニュースじゃないけど違うことだよ!!」

「……え??」

…え?嘘?噂?冗談??
え?え?え……???

「ま、まぁ泣かないでよ〜!ね」
「うぁ?ぇ…?」



「俺は、死なない!約束する」


—ニコッ。
いつもと同じ笑顔。屈託のない…いつもの…

「よかった…ぁ…う…ぅぁあぁ…」

—泣きやめなかった。
嬉しくて。安心して。



「…今日はごめんね…ありがとぅ」
「いいよ、俺もあいつにはちゃんと言っとく」
「うん」

私は、しばらくして泣きやんでから言った。
でも、本当によかったぁ…

「じゃあ、またあした」
私は霧原にどう告げると病室を出た。