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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 同じく、余命宣告から2日。 ( No.39 )
- 日時: 2013/06/19 20:50
- 名前: YuU【ゆう】 (ID: Pmy7uzC3)
霧原目線
「…ね、ねぇ…今日は、どうしたの…?」
あの市川 翔太とかいう弁護士野郎が出て行き、しばらくして美明が
おそるおそるのように聞いてきた。
「…あいつが気に入らなかっただけ」
「気に入らないって…霧原、どうしたの?何か、あったの?」
「別に何もないよ」
あるさ。あった。
あいつは…絶対 美明が好きだ。
あいつと美明が どういう関係か知らないけど…
俺は とにかくあいつが嫌いだ。
…いいよ?
やきもちだよ、あいつが…俺とは…違う世界の奴だった。
かっこよくて、弁護士目指してて…それに…
「そう?あ、今日花持ってきたよ!!」
—余命5か月の患者じゃない。
「美明…そのさ…」
「ん、何??」
あと5か月で死ぬんだよ、俺は。
今、どんなに足掻いたって無駄で、5ヶ月後には
何も残ってやしないんだ。
「…いつも…ありがとぅ…」
「えっ…いきなりどうしたの!?
母の日に息子に『ありがとう』言われたお母さんみたいじゃんw」
「もし…俺がさ…明日…死ぬとしたら…」
「え…やだなぁ…でも、平気だよ」
「だって、約束してくれたじゃん!死なないって」
「う、うん!」
だから、俺は…君だけに残りの時を—…
俺の最初で最後…いや、最期の
「好き」
っていう感情だから—…
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