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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 同じく、余命宣告から9日。 ( No.54 )
- 日時: 2013/06/19 20:58
- 名前: YuU【ゆう】 (ID: Pmy7uzC3)
美明目線
「あ…叔母さん!こんにちは〜」
「! 美明ちゃんか、こんにちは」
病院へ向かう途中、私は車があまり通らない車道の脇の歩道を歩く
霧原の叔母さんを見つけ、後ろから追い駆けた。
「あれっ?これから、お出かけですか??」
「お出かけなんて、素敵なものじゃないよ。はっはっはっ、コンビニの帰りだよ」
叔母さんの手元を見ると、コンビニの袋が握られていた。
っていうか、叔母さん、体調悪いし小柄なのに性格が超明るいなぁ。
「じゃあ、家まで送りますよ!」
「そう?じゃあ、お願いするわ」
叔母さんとも長い関係なので、もうほぼ家族な感じだが
やっぱ敬語くらい使った方がいいと思って、一応敬語である、うん。
歩道をしばらく行き、数回曲がると 見なれた叔母さんの家についた。
「美明ちゃん、ありがとう。少し寄っていくかい」
「いえいえ!あ、じゃあ お邪魔しようかなぁ☆」
家の前は、花や草が綺麗に植えてあった。
が、少しうっそうとしているので しっかり者の叔母さんの性格から
体調が悪く、したくてもできなかったんだろうな〜
「おじゃましま〜す」
家に入ると、叔母さん独特の匂いがした。臭くはないけど。
「お茶出すから、座っていいよ」
「あ、いいですよ!少し寄っていくだけだから、病院に行くからさ」
「へぇ、今日もなのね」
「はいっ」
「で…輝くんの容態は、どうなの??」
—コトッ、と少しおしゃれなコップを机に置き、叔母さんは言った。
「…うん…あんま良くないかも…
最近、よく倒れたり呼吸が苦しくなったりとか…」
「…そうなの…」
「うん。あっ、これ美味しい〜♪」
「そうでしょう?ふふっ」
私は、そっから雑談をいくつかしクッキーをお土産にもらい、家をでた。
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