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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 馬鹿に清き一票を! ( No.7 )
- 日時: 2013/04/19 21:19
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
壱 なんつーかその、ほら、あれだ。
「あのっ、礼央くんっ」
「なに?」
放課後。
体育館裏にて。
「好きなんですっ!!」
俺は告白されていた。
俺が好き。
ほぉ……………
「んじゃ、胸揉ませて、胸。」
その少女に俺はそう答える。
後輩のその少女は、俺の顔と、自分の胸を眺め、眺め、眺め…………
「………………ッ」
可愛らしく赤くなり………
パシィィィン!!!
何故か、ビンタされた。
しかもその少女はそのまま走り去っていった。
……クソッ、今日もかよっ!
俺は、冴木礼央。
ルックスよし、成績優秀、スポーツ万能と見事に三拍子そろった男子高校生だ。
なのでか。
モテる。すっごくモテる。
告白されるのだって日常茶飯事。
だが。
一度も彼女が出来たことがない。
つーか、友達すら、少なかったりする。
「やっ!礼央っ!またフラれたねーっ!」
「む、椛、その言い分はどうかね?先に告られたんだし。」
「や、でも結局フラれたじゃん。」
「デジャヴ!!」
クスクスと笑う彼女、椛に俺はムスッと機嫌悪く答える。
「大体、神様はパレメーター配分がめちゃくちゃなのよねー。」
「確かに。」
椛をじーっと見ながら答える。
「全く、いくら見た目がよくてもこれじゃーねー。」
「確かに。」
椛をじーっと見ながら答((以下省略
「何故あたしを見るのよっ!」
「否...。別に、なななナンデモナイヨー。」
「何その下手な演技。」
「椛...大丈夫、いいことあるさ。」
キラーン
椛の方に手をおき、グッ
「やめてよ、その母性的な目線!あたしは普通!一般人!!今は礼央のことをいってるの!!街談巷説よ!!」
...うん、やっぱり、街談巷説なんて四文字熟語、知ったかぶりだね。
ちなみに意味は、”つまらないうわさ”だ。
正直今使う言葉では無いと思うぞ、椛。
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