コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 馬鹿に清き一票を! ( No.18 )
- 日時: 2013/05/04 11:32
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
「.........ただいまー。」
俺は、椛と玄関前で別れると、家のドアを開ける。
すると、ドタバタと駆け寄ってくる少女。
「お帰りー!おにーちゃん☆」
「...ただいま、雫。」
「えへへっ!今日はおにーちゃんの大好きな、カレーなんだよぉ?」
色々な意味で疲れた俺は、彼女の笑顔に癒される。
冴木雫。俺の愛すべき義妹。活発的な椛とはまた違う可愛い系美少女。優しく、儚げで清楚系美少女。家事全般得意で成績優秀。以外としっかりもので、究極の癒し系。
家族関係さえなければ俺の嫁。
こういうときだけ家族じゃなければよかったと思う。
でもいいのさ!クラスでもマドンナ的存在だと、とあるツテから伝わってきたがな、雫は俺のものだー!
「...おにーちゃん、なに考えているの?」
「あ、いや、なんでもない。」
「もう、あんまり他の人に迷惑をかけちゃだめだよー?」
「分かってるって。」
「あ、そうそう、お隣さんの椛ちゃんに、つくりすぎちゃったカレーをもっていこうかなぁ!」
「椛に?んー...そうだな。じゃあ俺がもっていってやるよ。」
「分かった!じゃあ、おにーちゃんに御願いするね。その間にしずくが夕飯の用意しておくから、楽しみにしててね?」
「おう!」
戻ってきたばかりなのだが、まぁよくあることだ。
彼女の手作りカレーを受け取ると、まだドアを開け、隣の家に向かった。
俺の家は、両親がいない。
父さんは会社の社長で、常にどっかに飛び回っていてたまにしか帰ってこない。
母さんは父さんにべた惚れで、ずっと父さんに付き添ってどっかへ行っている。
だから、美少女義妹が毎日ご飯をつくってくれる。
いいだろう!!このラノベ的展開、羨ましいだろう!
まぁ、親は常に不在で、自然とこういう生活スタイルが身に付いたんだな。
「おーい、椛ぃ〜。」
「ん?あ、礼央、どした?」
「いや、雫がカレーをつくりすぎちゃってな。だからお裾分けだ。」
「ああ、いつもありがとねっ!雫ちゃんにもよろしくつたえておいてねっ!一陽来復ってねっ!」
なんだ、悪い事がなにかあったのか?
...阿呆。わざわざ四字熟語を使わなくていいし。