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Re: 馬鹿に清き一票を!  コメを募集中なのだよっ! ( No.26 )
日時: 2013/05/05 10:58
名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)

「んじゃ、雫、行ってくる。」
「いってらっしゃいおにーちゃんっ!頑張ってきてねー♪」

義妹お手製の手作り弁当を受け取りながら、俺は微笑みを返す。
いやー、いいもんだ。
可愛らしい少女に朝、御見送りされながら家を出て...

「おはよーっ!礼央!」
可愛らしい幼馴染みとともに登校!
どうだ、読者諸君!羨ましいだろう?

「昨日のカレー美味しかったよーっ!このあたしがほめるくらいだもんっ!徐々に腕を上げるねー、雫ちゃんはっ!」
「そーだなっ!」
朝から椛のキンキンとした声が五月蝿いのだが、まぁそれはいいだろう。

「ねー、それよりもさぁ椛、俺とつき合ってくれるんだよな?」
会長になったら、というところは分かっていると思うから省いた。

「ひゃふ!?...嗚呼、も、もっちろんよっ!!」
何故か赤面している。
何処をどう変えれば赤面するんだ?
「...お、奏じゃねーか。」
ふと、彼女の後ろ姿をみつける。

「あ、おはようございます。」
金髪をなびかせつつ俺達に軽く会釈する奏は、それはそれは美しかった。

月読奏。月読グループの社長令嬢であり、大人気アイドル。文武両道、の文字がここまで合う少女はなかなかいないだろう。性格もよく、先生、保護者からの信頼も厚い。

...当然美少女フリークな俺のチェックにもついている、が。

「好きだよ、奏。」
「ふぇ?」

「.........死ねば良いのに。」
うぉ!?
脇からの椛の小さな一言。怖い!なにこの恐怖の少女!

奏の両手を掴みながら流れで告白したのだが、椛の殺意があまりにも恐ろしいので、これ以上に手を出す事が出来ない。

「...っ、も、椛ちゃん、そんなことはいっちゃいけないんだよ。その通りなんですけどね。」

おいこら奏。さらっとなにいったコラ。

「......しょうがないね、これこそ”目くそ鼻くそを笑う”、だもんね。」

はぁ?なんでそこでこの言葉を使う?

「...ごめんね。私椛ちゃんのこと嫌いなの。」
何故そこで急にカミングアウトしたかは分からないが...

まぁいい。

ふんだ、俺は別に悲しくなんか無いもんねっ!
美少女二人に早朝早々暴言はかれたからって涙なんかでてないもんねっ!

......うぅ、早くも心折れそうっす。