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Re: 馬鹿に清き一票を!  コメを募集中なのだよっ! ( No.37 )
日時: 2013/05/09 20:37
名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)

「生徒会学園物...と。」
昼休み。
俺は、用事があるという椛を待つついでに、なにかのきっかけになるかと生徒会物のラノベを探していた。
...うん、こういうのにはのってないよね、普通に。

半分諦めたように嘆息しつつ、本棚をとりあえず漁る。

......その時、重そうな本をもつ可愛らしい美少女、発見。
短い栗色の髪。くりくりとした大きな目。薄く桃色に染まる頬は華奢な体型と見事にジャストフィット。あ、でも胸はぺったんこだが、まあそれも逆にいける。

だが、少し違和感。

何故美少女フリークな俺がこんなに可愛い子の存在に気づかなかったんだ?

そう。
彼女は、まさかの”ノーマーク”。
転校生か?とも思うが、そうではなさそうだし...。
とりあえず、重そうな本をもつ少女を見捨てる選択肢はない。

「...大丈夫か?」
優しく微笑みかけ、声をかけながらその本を代わりにもつ。

「あ、ありがとう...。」
はにかむように微笑む彼女の姿も実に絵になる。
「...可愛いねぇ、君。まさに美少女、ってかんじだよな。」

明るく笑いながら、彼女をほめる。
すると、普通の女子は「そんな...」とかいって嬉しそうに微笑むはず、なのに。
驚愕な答えが帰ってきた。

「あ、男です。」
「そっかそっかー。男かぁ...。って冗談はよしてくれ!」

...あはははは、冗談が御上手で...
「いや、マジで男ですから。」

彼女...いや彼をまじまじと眺める...すると。
確かに、その通りだ。
スカートではなくズボンを履いてやがった!!

「...あばよ。俺のマイハニー...。」

「......あはは...僕は岡星麻耶です。」
麻耶という名の少年は、大勢の人を虜にしてしまいそうなほど可愛らしい微笑みを見せてくれた。

「...嗚呼、もう、男で良い!!」
駄目だ!理性を失う!!
がばっと麻耶に抱きつく。
「ちょっ、僕は男ですっ、やめて下さいっ!!」

あー、抵抗する少女,,,否、少年も可愛い〜!!

「先生っ、助けて下さいっ!!」
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅ



※先生にこっぴどくしかられました。椛には殺されかけました。...本当にすいませんでした...by.礼央