コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 馬鹿に清き一票を! 本編も外伝も頑張りますっ! ( No.52 )
- 日時: 2013/06/04 21:19
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
参 玲央と雫の休日デート
「あ、あのね、おにーちゃん...?」
朝、もじもじと多少頬を赤らめた雫に俺はアプローチを受けていた。
「...ん、どうした?」
雫は、しばしもじもじとしていたが、ようやく覚悟を決めた、みたいな表情になって、こういってきた。
「......お買い物...一緒にいってくれないかな...?」
//////可愛い。
話を聞く限り、最近誰かがついてきている気配がするそうだ。
家に居る時はそういうことはないらしい。
だが、彼女は服を買いに行きたいのだと。
今度友達と遊びにいくときの服がないから...と言っていた。
「...えー、今日はのんびりしているつもりだったんだけどなぁ?」
「......おにーちゃん、駄目なのかな...?」
...どういうことだろう。俺は素直になるという選択肢がないらしい。
てゆーか困った雫が可愛いんだよチクショゥっ!
「...冗談だよ」
ポフッ、と雫の頭に手をのせて、ぐしゃぐしゃと撫でる。
えへへ......と少し嬉しそうに微笑む雫も可愛らしくて...
そういや、今着ているこの可愛らしい服ではいけないのだろうか?
家を出ると、確かに、多少視線を感じる気もする。
でも、まぁ隣にいる雫は美少女だし、俺も当然美形だしぃ?
...見られて当然じゃないかと思う程度だった。
「あ、この服可愛い〜♪」
雫は、幸せそうにオシャレな店先に並ぶたくさんの服を物色していた。
「ねーねー、おにーちゃん、これ、似合うかなぁ?」
そういって見せるスカートはやけに短く......
ごくん。
「よし、試着してみよう。」
「...え?あ、うん......。」
そして、試着室に入って少したつと...
「...どうかなぁ?」
少し恥ずかしそうに出て来る雫は、とても可愛く...
「グッジョブ!!」
とりあえずドバドバと出る鮮血を止めながら、グゥッと親指を突き上げた。
まぁ、そんなこんなで。
カシャリ、カシャ、カシャ
写真の音が聞こえたのは...きっと気のせいだろう。