コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 宮廷物語〜試練時々恋愛〜【更新再開しました!】 ( No.136 )
- 日時: 2013/06/16 12:12
- 名前: 音 (ID: HFyTdTQr)
第四章 *4*
「エミリちゃんはどんな楽器を演奏してみたい?」
色々ありましてエミリちゃんが楽器の練習をするのを、ちょーっと強引に? お手伝いすることになりました。
「どんな楽器がわたしに向いているのでしょうか?」
「うーん、えっとねぇ……」
エミリちゃんは唇が薄めで、口も小さめだ。管楽器をやってみるならトランペットとかホルンに向いているけど。
「まず、エミリちゃんが興味がある楽器の種類を教えてくれる?」
やる気が全くない楽器を練習しても、ねぇ。
結局はその楽器が好きになる人が多いけど。
「えっと、わ、わたし、実はあまり種類とかわ、分からないので……」
「そっか、ごめんね」
あまり分からないっていうのに気付かなくてごめんなさい。
「じゃあ、ピアノの近くでちょっと待っててくれる?」
「はい」
私はピアノの近くにトランペット、フルート、クラリネット、オーボエ、バイオリン、木琴を並べた。
「ピアノは、鍵盤を押すと音が出る楽器ね」
♪キラキラ星初めの部分演奏♪
「こんな感じの音が出るよ」
鍵盤を押すって表現であってたかな?
エミリちゃんのほうを見ると、目がキラキラと輝いて見えた。
——音楽、好きなんだな。
「じゃあ次、これね。トランペットっていう楽器」
私は、トランペットを持った。この楽器は比較的によく見る楽器かな?
「トランペットは金管楽器っていう分類で——」
話しながら、マウスピースと呼ばれる吹き口を楽器からはずした。
「金管楽器はだいたいこのマウスピースに唇をつけて、唇を震わせて音を出す楽器だよ」
ビー
「マウスピースだけだとこんな感じの音が出るんだけど、楽器につけるとすっごくかっこ良い音が出るんだよ!」
なんかテンションがあがってきた! やっぱり、楽器を演奏するのって楽しい!
♪キラキラ星の初めの部分演奏♪
「うーん、ごめんね。上手い人だともうちょっとパリッとした音なんだけど——」
「わ、わたし! 金管楽器がやりたいです! その中で私に向いている楽器を教えてください!」