コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 宮廷物語〜試練時々恋愛〜 ( No.92 )
- 日時: 2013/05/26 22:14
- 名前: 音 (ID: HFyTdTQr)
〜参照200記念番外編〜
①カナエ×ショウ Ⅱ
『——では、エリ姉ちゃんのテンションが上がってきたところで、第一回目をはじめさせていただきまーす。
えっと、映ってないところでエリ姉ちゃんといちゃいちゃしてきましたっ!』
『しーてーなーいっ! 余計なこと言わないでよっ! ……カナエの気持ちが分かったかも……』
『顔、赤いよ?』
『だ、だったらなんなのよーっ!』
『別に? あのさ、前置きにそんな時間とれないんだけど…』
『カエが言ってきたんでしょっ! もう……』
『…………』
『なっ、何よ? じーっと見て——』
『ん? いや、エリ姉ちゃん、かわいいなぁーって』
『ーっ! じじじじじ時間ないんでしょっ?
あっ。二重カッコなのは、マイクを通して喋っているからです』
『って言えって作者に言われました』
〜ナビゲーターとゲストがわいわいしている頃〜
【明日一日カナエ姉ちゃんに好きなことしていいよ! だから、明日の8時に孤児院の前に行ってね!
行ってあげないとカナエ姉ちゃん、ずっと待ってて風邪ひいちゃうかもよ?
それか、ルトに取られちゃうかもよ? by.カエ♪】
——という手紙を、もらってから一日が過ぎた。
なんだこれ? 意味わかんない。
今は7時45分。
ちゃっかり準備は出来ている。
行くか?
…………
行こう。
ルトって奴にカナエを取られたくないし。
ん?
べっ、別にっ! カナエが好きだなんて言ってないからなっ!
「あっ。おはよー」
『はい。二人が揃った時間、7時50分です。
ちなみに、カナエ姉ちゃんは45分に来てました。
うーん。俺なら、エリ姉ちゃんと出かける時は、30分前に待ち合わせ場所に着くように行くけど……』
『うん。黙ろう。あたし達、あんまりでしゃばっちゃ駄目だからさ』
『真っ赤な顔で言われても説得力ない』
『うっ』
「っ! お、おはよっ!」
——今、かっ、かわい過ぎるっ、なんて思ってないからなっ!
「ん? ショウ、顔赤いよ? 熱あるんじゃ……」
下から覗き込むなぁーっ!
なんかわかんないけどドキドキするから、やめてくれーっ!
「だっ、大丈夫だから」
「そう?」
「うん」
だーかーらーっ! じっと見るなぁっ! 恥ずかしいっ!
言っとくけど、別にカナエのこと好きじゃないからなっ!
恋愛感情で。
「そっか。ねぇ、今日どこ行く?」
「えっ? ごめん。考えてない」
「んー? いいよっ! 別に。
……じゃあさ、ちょっとあそこ行ってみない?」
カナエが指差した先にある門には、
「夏祭り……?」
と書いてあった。