コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: おっさん(36)に乗った少女【オリキャラ募集中】 ( No.18 )
- 日時: 2013/07/17 21:48
- 名前: てぃ (ID: vHV..Gxc)
…
その瞬間、やきそばパンを持ったおっさんが目の前に現れた。
「も、もう買ってきたの!?」
これには流石のまさちゃんも驚きを隠せない。
だって頼んでから3秒しかたって無いんだから。
「どういうことなの。」
「いやー、持ってたんですよ!偶然!」
どうやらおっさんは元々焼きそばパンを持参していたらしい。
「見た所やきそばパンを入れておく所は無さそうだけど、どこから出したの?」
「ここから!」
おっさんは薄汚れたパンツを指差した。
ああ、だめだコイツ。私たちの友情は終わった。終了だ。
こんなことだとまさちゃんも認めてくれな…
「この強運!なんと言う才能!」
何故か頷いてまるでおっさんに敬意を払うかのように目を輝かせるまさちゃん。って何故?
「まさか…偶然やきそばパンを持っているなんて!!」
「私最近、ことごとく運が悪いの。
百円玉を排水溝に落とすし、落とし穴に落ちるし…」
まさちゃんが自分の運の悪さについて語り始めた。
「ひゃ、ひゃ、百円玉を排水溝に落としたぁぁぁあ!?」
おっさんが耳をつんざく大声で叫んだ。
「そそそそれは、どどどこの排水溝に落としたんですか?」
このおっさん…拾いに行く気だ!
「えっと、桜公園の所の水飲み場の下の噴水にあるよ」
まさちゃんがそう言い終わった頃にはおっさんはもうその場には居なかった。うわっ、本気で拾いに行ったよあのオッサン。
「だいふくちゃん」
「御免なさい!!」
いきなりまさちゃんが私に向かって土下座して来た。
「えっちょっ、やめてよまさちゃん」
「私、オッサンのことバカにしてた!
オッサンもかっこいい所あるんだね!」
そこはドン引きする所ですよまさちゃん。
「これ、仲直りの印!」
そう言ってまさちゃんが渡してきた物は…
オッサンがパンツから出したあのやきそばパンだった。
「受け取れるかあああああああ!」
思わず焼きそばパンを叩き落としてしまった。
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2話 終わり
その後4ヶ月程まさちゃんは口を聞いてくれなかった。