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キーンコーンカーンコーン
「えー、では、転校生を紹介する。」
来たよありきたりな展開。ただこの転校生、なぜかおっさんを連れている。

「月見里夜です、よろしくね。」
「あー、月見里は…よし、加藤の前が空いてるな、そこに座れ」

加藤(加藤雄也)は私の席の一つ後ろ、すなわちあの転校生は、私の隣になる。

髪をなびかせ机におっさんを置いた少女、そう今朝のあの娘だ。

「け、今朝の…」
「…あんた誰？」
どうやら向こうはこちらのことを覚えていないようだ。
「どうしておっさんなの？」
とっさにそんなことを聞いた。き○みちゃんみたいにオッサンと言う名前の動物ならまだしも、リアルなおっさんに乗るのはどう考えてもちょっとアレだ。
「人件費が安く済むから」
案外あっさりそう答えた。