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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋桜 ( No.2 )
- 日時: 2013/04/29 17:21
- 名前: 華憐 (ID: exZtdiuL)
【プロローグ】
——風が心地よく吹く春
——桜舞い散る春
そんな春に誘われて、私のもとにやってきたのは、小さな恋でした。
『ねぇ、きみはどうしてここにいるの?』
『わかんない』
幼い私が隣に居る幼い誰かの問いに答える。
『ぼくにもわかんない。でもね、1つだけわかることがあるんだ』
『それってなに?』
『それはね、きみにおおきくなったらもういちどあって、おかあさんやおとうさんがいう、”コイ”をするんだ』
『…なんだかよくわかんないけど、とってもおもしろそう!それじゃあ、やくそくね!』
『うん、やくそく!またおおきくなったらあおうね!』
私の隣に居る誰かが眩しい笑顔をこちらに向けながら笑った。
そして、いつも私の記憶はここで途切れる。
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